冷凍したご飯を解凍すると、炊きたてのご飯よりもどうしても風味や食感が劣りますよね。
なので残ったご飯は冷蔵庫で保管し、翌日チャーハンやオムライスでごまかして食べるのが我が家の鉄板でした。
でも・・やっぱり冷凍庫にストックのご飯があると何かと安心じゃないですか!
そこでご飯の冷凍→解凍をうまくおこなうコツを習得すべく、総力を挙げて徹底調査しました。
冷凍ご飯をおいしく解凍できるコツを掴んでからというもの、我が家ではバンバンご飯を冷凍するようになりましたよ♪
ご飯の冷凍→解凍をうまくおこなう方法
冷凍ご飯をうまく解凍すれば即おいしいご飯にありつけるかといえば、答えはNO!です。
①ご飯を冷凍する手順
②冷凍ご飯を解凍する手順
この2つをマスターして初めて冷凍ご飯をおいしくいただけるのです!

①、②の手順ごとに詳しく解説していきますね♪
ご飯を冷凍する5つの手順
- サランラップを適当な大きさに切って机に広げる
- 自分のお茶椀に一食分のご飯を盛り、そのままご飯をラップに下ろす
- ご飯の厚さが1.5cmくらいになるように薄く広げる
- ラップでふわっと包んで粗熱をとる
- ラップで包んだご飯をジップロックに入れ、人肌程度に冷めたら冷凍庫に入れる
冷凍ご飯を包むときのポイントとしては特に③が重要で、できるだけ平たくしておくことで、解凍する際に加熱ムラができずに済みます。
そして冷凍ご飯をおいしく解凍するには、できるだけ短時間で冷凍するのもポイント。
水分が凍結する時間が短ければ、それだけご飯のデンプンの劣化を防ぐことができるからです。

デンプンの劣化はご飯のまずさに直結しますからね・・
急速冷凍機能を利用したりアルミトレーなどに乗せてから冷凍庫に入れたりして、素早く冷凍できるような工夫をするといいですね。
ご紹介したご飯を冷凍する手順を踏めば、解凍後のご飯がおいしくいただけるだけでなく、冷凍ご飯の賞味期限を長く安全に保つこともできますよ♪
もし余力があれば、レンジで解凍後にラップを開けるときにイライラしない包み方の工夫をほどこしておくのもおすすめです。
→ご飯を冷凍するときのラップ包み方。コツは【ちょこっとふわっと】がカギだった。
ご飯を冷凍→解凍する3つの手順
ご飯を冷凍する手順をごちゃごちゃ説明しておきながら、いうまでもなくご飯の冷凍方法よりも解凍方法のほうがめちゃくちゃ重要です。
冷凍ご飯を解凍したときにおいしくないと感じるのは、ご飯が持つデンプンがベータ化しているため。
ご飯のデンプンの変化を簡単にいうと、
- αデンプン→アツアツふっくら炊き立てご飯
- βデンプン→時間が経って冷めたパサパサご飯
つまりご飯を冷凍→解凍しておいしくいただくためには、ベータ化したご飯を十分にアルファ化させれば良いということ。
ここあたりを踏まえて冷凍ご飯の解凍方法は以下のとおりです。
- ラップに包んだ冷凍ご飯を1分程度温める
- ご飯をラップから出してお茶碗に盛ってほぐす
- お茶椀にラップをふわっとかけて2分程度再加熱
ラップに包んだままご飯を解凍すると、ラップの内側に溜まった水分をご飯が吸ってしまい、ベチャベチャしておいしくないご飯になります。
そこで冷凍ご飯をおいしく解凍するには、②のお茶椀でほぐす工程を入れれば風味・食感ともに見違えります。
加熱時間は電子レンジで600Wで3分が目安です。
また、冷凍ご飯を解凍したときに独特の臭いを放ち、これがおいしくないと感じる一因にもなります。
そんなときには、冷凍ご飯にティースプーン1杯程度の日本酒をふりかけて5分程度おいてから加熱しましょう。
日本酒に含まれるアルコールが臭いを吸収し、加熱時にアルコールとともに臭いも蒸発します。

アルコールに臭いを十分吸着させるためにも、5分程度時間を置くことをお忘れなく♪
ご飯を冷凍することが分かっている場合
多めにご飯を炊いておいて、冷凍ご飯をストックしておくことがあらかじめ分かっているときには、ご飯の保存方法とタイミングが非常に大事だったりします。
ここを誤ってしまうと、冷凍ご飯を解凍したときの独特のまずい米を味わうことになるので注意が必要です。
では、ポイントいきますね!
我が家では晩ごはん用に大人2人+未就学児2人に対して、基本的に3合のご飯を炊きます。
ご飯が炊きあがって「さあ晩ごはんよー!」のタイミングで各々のお茶椀にご飯を盛る前に、まずは冷凍用のご飯をいち早く取っておきます。
なぜなら冷凍ご飯を解凍しおいしくいただくには、水分のコントロールが必要不可欠だから。
ご飯が炊きあがってから保温時間が長くなるにつれて、水分が失われることによるご飯のパサつき、黄ばみ、味の変化が起きてきます。

つまり、ご飯のデンプンがベータ化するってことですね。
この状態のご飯を冷凍したところで、解凍後においしいご飯になるわけがないですよね。
なのであらかじめご飯を冷凍することが分かっている場合には、ふっくらアツアツの状態のご飯の水分を逃さないために、できるだけ早くラップに包んだりタッパーにとったりするのが鉄則です。
ただし、たとえば前の日の晩に炊いたご飯を翌日の朝もしくは昼くらいまでに食べる目途が立っているなら、冷凍ではなく炊飯器で保温するという手もあります。
炊飯器にもよりますが、リミットは14時間程度。
NGな保温方法さえ避ければ、冷凍ご飯のようにご飯を包んだり解凍する手間なくおいしいご飯をいただくことができますよ♪
さいごに
以前まではご飯の冷凍→解凍が本当に苦手でしたが、
- 冷凍用のご飯を取るタイミング
- ご飯の包み方
- 解凍の仕方
この3つを根本から見直したおかげで、ご飯を冷凍する頻度がずいぶん上がりました。
残ったご飯は炊飯器の保温派でしたが、いまでは冷凍ご飯は我が家の食卓に欠かせない存在となっています♪
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