つい先日のこと。
スーパーでじゃがいもを購入しようと思ったら、メークインが1袋198円だったんです。
高っ!と思いつつも、手に取りカゴに入れようとしたときに目に入ったもの。
【馬鈴薯(ばれいしょ)128円】
「じゃがいもならなんでもいいんだけど、馬鈴薯ってじゃがいもなの・・?」
5秒フリーズして導き出した答えは「うん、メークインにしとこ」でした。
奥さんは馬鈴薯とメークインの違いを知っていますか?
専業主婦歴5年の私が恥を忍んで徹底的に調べあげましたよ~♪
馬鈴薯(ばれいしょ)はじゃがいもの別名
スーパーのじゃがいもコーナーに普通に並んでいる馬鈴薯、実はじゃがいもの別名なんだそうです・・!
つまり「馬鈴薯=じゃがいも」ってこと。
馬鈴薯という呼び方は中国からきたもので、中国ではマメ科のホドイモのことを馬鈴薯と呼ぶそうです。
日本にじゃがいもが伝来したのは1600年頃で、当時の日本ではじゃがいものことをジャガタライモと呼んでいたのが、だんだんとじゃがいもと呼ばれるようになったんですって。

ジャガタライモって長くね?もうジャガイモでよくね?みたいなノリだったんですかね。
ではなぜ日本ではじゃがいもと呼ばれていたのに、馬鈴薯と呼ばれるようになったのか。
それは江戸時代の学者が「馬鈴薯って、つまりじゃがいものことだよね・・?」と言ったことが来なんだとか。
馬鈴薯は品種名ではなくじゃがいもの別名であり、馬鈴薯の中にメークインや男爵いもなどの品種があるということなのです。
馬鈴薯の品種のメークインと男爵いも。違いは?
馬鈴薯がじゃがいもの言い換えということが分かったところで、じゃあ馬鈴薯の品種であるメークインや男爵いもの違いは何?って話です。
料理上手な奥さんは料理によってじゃがいもの品種を使い分けるそうですが、我が家では価格が同じならメークイン一択。
なぜなら皮を剥きやすいから。
そんな馬鈴薯の品種ごとの違いや特徴についてサクッとまとめてみました。
メークイン
メークインはイギリス原産のじゃがいもです。
日本には大正時代にアメリカを経由して伝わったといわれています。
生鮮向け品種としては、日本では男爵いもに次ぐ第2位の生産量を誇っています。
ところがどっこい。
日本ではメークインは大ブレイクを果たしたにもかかわらず、原産地イギリスでは今では作られていないんですって・・!
収量性が優れていない・害虫に弱い・いもの揃いが悪いなど、とにかく栽培しにくいというのが理由なんだとか。
日本でも戦時中の食料統制により男爵いも一本に統一されていたため、メークインは細々としか栽培されていなかったそうです。
それが戦後の食糧事情が安定しだした昭和30年頃、まず関西でブレイク。
その後メークインは全国的に人気が高まり、昭和59年にはメークインの作付面積がピークを迎えました。
男爵いもは煮崩れしにくいのが特徴なので、カレーやシチュー、おでんやグラタンなどの料理に適しています。

我が家ではポテサラも普通にメークインですけどね♪
まったく問題ありませんよ♪
男爵いも
男爵いもはアメリカ原産の「アイリッシュ・コブラー」を日本で試験栽培し、普及させたものなんだそう。
当時は正式な品種名が分からなかったため、男爵いもの試験栽培した川田龍吉男爵が広めた馬鈴薯ということで「男爵薯」と呼ばれるようになったそうです。
ネットで調べたところ、概ねこのような解説でした。
どうでもいい話ですが、「川田龍吉男爵」って何?って思いませんでした?
どこまでがなんなの?名前は「龍吉」なの?「龍吉男爵」までが名前なの?って思いませんでしたか?
川田さんが広めて龍吉さんにちなんだ名前を付けるなら、川田いももしくは龍吉いもじゃないの?
そこをすっ飛ばして男爵いもって・・それで納得できるわけ???って思ったのは私だけではないはず。
男爵って華族の最下位の敬称?なんだそうですが、もしも川田さんが公爵だったら公爵いもだし子爵だったら子爵いもになっていたということですね。
はーい。
川田男爵が名づけの親となった男爵いもは、メークインと違って環境に対する適応能力も高く収穫量も多く貯蔵性にも優れているという、まさに生産者にとってはありがた~い品種。
1928年にはメークインとともに北海道の優良品種に認定され、国内でもっとも多く生産されている品種となっています。
男爵いもは粉質が強くホクホクした食感が特徴です。
ポテトサラダやコロッケ、じゃがバターなどの料理に適しています。
キタアカリ
キタアカリは「男爵いも」に「ツニカ」を交配してできた固定品種です。
1987年に新品種として届け出が出され、翌年に品種登録がなされました。
ホクホク系じゃがいもの代表でもあるキタアカリは、北海道の奨励品種にも採用されています。
肉質は粉質で男爵いもよりも甘みが強いことから、栗じゃがいもなんて呼ばれることもあるそうです。
男爵いも同様に煮崩れしやすいので、ポテトサラダや粉ふきいもなどの料理に適しています。
さいごに
馬鈴薯とメークインの違いを調べたら、馬鈴薯はまさかの品種ではないことが判明しましたね。
馬鈴薯はじゃがいもの別名であり、馬鈴薯の中のメークインという品種です。
調べ終わった今思うことは、スーパーの人もこの事実を知らないんじゃないかということ。
知っていながらじゃがいもコーナーに「メークイン」と「馬鈴薯」という商品名で並べますかね・・?
馬鈴薯とメークインの違いが分かってもなお、甚だ疑問が残る点でした。
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